「年齢のことが、頭から離れない」
妊活をしていると、気になるのは「年齢」ではないでしょうか。
病院で検査を受けるたびに、数値と年齢を照らし合わされる。
ネットで調べると「35歳を過ぎると…」「40歳になると…」という言葉ばかりが目に入る。
焦りたくないのに、どうしても焦ってしまう。
38歳から43歳という時期は、そういった「時間へのプレッシャー」を一番強く感じる年代だと思います。
ただ、漢方の視点から見ると、この時期にこそできることがたくさんあります。
今日は、その話をお伝えさせてください。
この時期に感じやすい「体のサイン」

年齢とともに、体は少しずつ変化します。
「気のせいかな?」と思っていても、以下のようなサインは体からの大切なメッセージです。
- 基礎体温の高温期が短くなった、または体温がなかなか上がらない
- 月経周期が短くなってきた(28日→25日→22日…)
- 経血の量が少なくなってきた
- 夜中に目が覚める、寝つきが悪い
- 以前より疲れやすくなった、回復に時間がかかる
- 手足が冷えやすい、特に下半身の冷えが気になる
- AMH(卵巣予備能)の数値を低いと言われた
一つでも思い当たることがあれば、体がSOSを出し始めているサインかもしれません。
中医学から見ると、この時期に何が起きている?
中医学では、38歳〜43歳という年代を「腎(じん)の力が変化する時期」と捉えます。
「腎」とは、西洋医学的な腎臓とは少し意味が異なり、
生命エネルギーの根っこ、ホルモンバランス、生殖機能全体を司るものです。
この腎のエネルギー——「腎精(じんせい)」は、年齢とともに少しずつ消耗するものです。
漢方では、卵子の質や子宮内膜の状態も、この腎精と深く関係していると考えます。
また、現代の40代前後の女性は、仕事・家事・人間関係のストレスが重なりやすく、
気の流れが滞る「気滞(きたい)」や、血が足りなくなる「血虚(けっきょ)」も同時に起きていることが多いのです。
つまり、「卵子の質が落ちてきた」という一言では片づけられない、複合的な体の変化がこの年代には起きています。
だからこそ、体全体を丁寧に見直すアプローチが必要になるのです。
38〜43歳の妊活で、漢方にできること
この年代の方をサポートする際、厚麗堂薬局では次のような方針でお手伝いしています。
煎じ薬で体質の奥から整える
市販の漢方や顆粒剤は手軽ですが、38歳以上の妊活では物足りないことがほとんどです。
生の生薬を煮出した「煎じ薬」は吸収力が高く、あなたの体質に合わせて細かく配合を調整できます。
複雑に絡み合った体の状態を、丁寧にほぐしていくのに適しています。
動物性生薬で「腎精」をしっかり補う
植物性の生薬だけでは、深いレベルの腎精を補いきれないことがあります。
古くから中医学で使われてきた動物性生薬は、市販品にはほとんど含まれておらず、専門薬局ならではの処方です。
周期療法で体のリズムに乗る
月経期・低温期・排卵期・高温期——この4つの時期に合わせて漢方を使い分ける「周期療法」は、この年代の妊活において特に重要です。
低温期には卵を育て子宮内膜を厚くする、高温期には着床しやすい環境を整える。
体のリズムに「乗る」ことで、妊娠への土台を月ごとに少しずつ築いていきます。
自分でできること——今日からの養生
漢方相談と並行して、日々の習慣も大切です。
① 体を冷やさない 足首・腰・お腹周りを温めることを意識してください。下半身の冷えは血流を悪化させ、子宮環境にも影響します。夏でも腹巻きや靴下を活用しましょう。
② 「補腎」の食材を取り入れる 黒豆、黒ごま、くるみ、山芋、うなぎ——これらは腎を補う食材として中医学で古くから重視されています。毎日少量でも意識してとり入れてみてください。
③ 23時前には眠る習慣を 腎精は夜の睡眠で回復するとされています。夜更かしは腎精を消耗させる大きな要因のひとつ。質のよい睡眠がそのまま妊活につながります。
④ 「なんとなく不調」を無視しない 「疲れやすい」「眠れない」「冷える」——これらは妊活とは別のことのように感じるかもしれませんが、中医学ではすべてつながっています。小さなサインを大切に。
一人で抱え込まないでください
「もう年齢的に遅いかな」「どこに相談すればいいかわからない」
そう感じて、ひとりで悩んでいる方もたくさんいらっしゃいます。
でも、38歳〜43歳という時期だからこそ、早めに体質を整え始めることに意味があります。 焦りを感じているなら、その気持ちを前に進む力に変えてほしいのです。
あなたの体のこと、月経の状態、ライフスタイル——それをじっくりお聞きしながら、あなただけの漢方プランをご提案します。
「まだ間に合うかな」と思っているなら、その「まだ」を今すぐ活かしてください。
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