「朝になると、お腹が痛いと言って起きられない」
「学校のことを話すと、急に黙り込んでしまう」
「頭が痛いって言うけれど、病院では異常なしと言われた」
中学生・高校生のお子さんを持つ親御さんから、こんなご相談をよくいただきます。
目に見えるケガでもなく、検査で何かが出るわけでもない。でも、お子様は明らかに辛そう。
とても心配ですよね。
こんなサイン、お子さんに出ていませんか?
- 朝、なかなか起き上がれない。布団から出るのを怖がる
- 学校のことを考えると、お腹が痛くなったり吐き気がしたりする
- 頭痛やめまいが続いているのに、検査では異常がない
- 夜、眠れない。眠れてもすぐ目が覚める
- ちょっとしたことで驚いたり、ひどく怖がったりする
- 以前より口数が減り、ぼんやりしていることが多い
- 手足が冷えているのに、顔や胸のあたりだけほてる感じがある
これらは「気のせい」でも「甘え」でもありません。
体と心が、確かにSOSを出しているサインです。
中医学から見ると——心と体のつながりで考える
中医学では、感情と内臓はひとつながりのものとして捉えます。
特に「心(しん)」は、現代医学でいう”心臓”だけでなく、
精神・感情・思考のすべてを司る器官です。
思春期のお子さんは、人間関係、受験、将来への漠然とした不安など、多くのプレッシャーにさらされています。
その緊張やストレスが「心」に熱をためる(心火=しんか)と、中医学ではいいます。
心に熱がこもると——
- 夜、頭が覚えていて眠れない
- ちょっとしたことでドキドキしたり、焦ったりする
- 顔が赤くなりやすく、口が渇く
- 気持ちがざわざわして落ち着かない
また、ストレスや過労が続くと
「脾(ひ)」(消化・吸収を担う)が弱り、胃腸の不調として現れることも多いです。
これを脾虚(ひきょ)といいます。
さらに、強いショックや長引く緊張で「肝(かん)」の気の流れが滞ると(肝気鬱結=かんきうっけつ)、
気持ちがすっきりせず、体のあちこちに痛みや不快感として出てきます。
「体の症状」と「心の不調」が同時に起きているとき、それは中医学でいう”体と心のバランスが崩れたサイン”。
どちらかだけを治そうとしてもうまくいかないことが多いのです。
ご家庭でできること
漢方の考えをヒントに、日常生活でできることをいくつかご紹介します。
① 夜の過ごし方を見直す
スマートフォンやゲームの光は、心(しん)を興奮させます。
寝る1時間前はなるべく画面を見ないようにし、照明を落としてゆったり過ごす時間を作りましょう。
② 温かいものをお腹にいれる
冷たいものは脾(ひ)を冷やし、胃腸の不調を招きます。
朝、温かいスープやお粥をひと口でも食べる習慣をつけてみてください。
③ 「百会(ひゃくえ)」のツボを押す
頭のてっぺん、両耳を結んだ線の真ん中にあるツボです。
やさしく押すと、気持ちの高ぶりを和らげ、頭をすっきりさせる効果が期待できます。
④ 深呼吸を習慣に
ゆっくりと鼻から吸って、口からゆっくり吐く。
1日5分でも構いません。「気(き)」の巡りを整え、心を落ち着ける助けになります。
それでも「一人ではなかなか難しい」と感じたら
食事やツボも大切ですが、お子さんの体質によって、最も合う養生法や漢方薬は一人ひとり違います。
「うちの子に合う漢方薬ってあるの?」
「病院の抗精神病薬はまだ使いたくないけど、何かできることは?」
そんなお気持ちをお持ちの親御さんは、ぜひ一度ご相談ください。
厚麗堂薬局では、お子さんの体の状態・生活習慣・心の様子をていねいにお聞きしながら、体質に合った漢方薬をご提案しています。
「不安そうにしている子どもをどうにかしてあげたい」——そのお気持ちに、一緒に向き合います。
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