「イライラしがちな方に、更年期障害・不眠症」
そんなキャッチフレーズで知られる
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)。
婦人科系のクリニックや薬局で、
一度は目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
月経痛、不妊症、生理不順…なんとなく
「女性の悩みには、これ」というイメージを
持っている方も少なくないはずです。
こんなお悩み、ありませんか?
- 生理前後にイライラしやすい
- 更年期に入って、なんとなく調子が出ない
- 夜、なかなか寝つけない
- 手足や顔がむくみやすい
- 冷えを感じやすい
思い当たる症状があると、
「じゃあ当帰芍薬散を飲んでおけば大丈夫」と考えてしまいがちです。
でも実は、当帰芍薬散にも得意・不得意があります。
中身の生薬から見えてくること

当帰芍薬散は、6つの生薬からできています。
- 当帰(とうき):血(けつ)を増やし、巡りを良くする
- 芍薬(しゃくやく):血を増やし、筋肉の緊張をゆるめる
- 川芎(せんきゅう):気(き)と血をともに巡らせる
- 白朮(びゃくじゅつ):お腹の調子を整え、体を元気にする
- 茯苓(ぶくりょう):お腹の調子を整え、むくみを外に出す
- 沢瀉(たくしゃ):特に下半身のむくみを取る
中医学では、
体を巡るエネルギーを「気(き)」、
栄養を運ぶ血液のようなものを「血(けつ)」、体内の水分を「津液(しんえき)」と呼びます。
当帰芍薬散は、
この3つのうち「血を増やして巡らせる」
「お腹(脾)を整える」「
余分な水を外に出す」という、
いわば体づくりの土台を整える処方なのです。
つまり、当帰芍薬散は女性の生理機能を支える基本的な処方であって、
症状をピンポイントで強く抑える薬ではありません。
良くも悪くも「基本」の漢方薬なので、
効き目はマイルド。
冷えがひどい、むくみがひどい、生理痛がつらくて動けない…というような
強い症状に対しては、力不足に感じることも少なくないのです。
自分の体質、ちゃんと見てみませんか
- 冷えが強い方は、体を温める生薬が加わった処方の方が合うことがあります
- むくみが強い方は、水はけを高める生薬を増量した処方が向いていることも
- 生理痛が強い方は、血の巡りをより強く促す処方が必要な場合もあります
「なんとなく良さそうだから」で選ぶのではなく、
今のご自分の体質・症状の強さに合わせて選ぶことが、漢方薬をきちんと役立てるコツです。
一人で判断するのは、なかなか難しいですよね
同じ「生理痛がつらい」でも、原因や体質は人それぞれ。
当帰芍薬散が合う方もいれば、他の処方や配合を工夫したほうが良い方もいます。あなたの体質に合わせた漢方薬を、一緒に探してみませんか。
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