アトピー性皮膚炎を持つお子さんを育てるお母さんにとって、
子どもの症状の改善に何ができるかを知ることは重要です。
近年では、
「お腹の調子」と「皮膚の症状」
に密接な関係があることがわかってきています。
この記事では、東洋医学の観点から、
脾胃（消化器系）の状態と皮膚症状の関連性について解説します。
お腹（脾胃）と皮膚の関係
東洋医学では、脾胃（消化器）は
身体のエネルギーと血液を作り出す源とされています。
脾胃が弱まると、全身への栄養供給が滞り、
肺（呼吸器系）や皮膚への影響が出やすくなります。
特に、脾胃が弱ることで
「湿熱」や「火」のエネルギーが身体にこもり、
皮膚に赤みやかゆみなどの炎症が現れることがあります。
また、脾胃の弱さは「肺金」
と呼ばれるエネルギーに影響を与え、
皮膚のバリア機能が低下する原因になります。
このため、アトピー性皮膚炎では乾燥や炎症、
さらに外部からの刺激物に対する過敏反応が現れやすくなるのです。
脾胃が弱る原因とは
お子様ははもともと消化器系の発達が未熟です。
食べ過ぎや不規則な食生活によって簡単に負担がかかります。
また、ストレスや疲れ、睡眠不足も脾胃を弱める要因です
。脾胃が弱ると「心火」（ストレスが原因の熱のエネルギー）が過剰になり、
これがさらに脾胃に負担をかける「土虚火乗（どきょかじょう）」
という状態を引き起こします。
この状態では、皮膚に湿疹や赤みが出やすくなり、かゆみも増します。
日常生活で気をつけること
- 食生活を見直す
子どもには、消化に良い温かい食事を与えるようにしましょう。冷たい食べ物や脂っこいものは脾胃を弱めるため控えるべきです。 - ストレス管理
お子さんの感情も胃腸の状態に影響します。
現代ではお子さんであってもストレス過剰な状態にさらされる事も多いです
ぜひお子様の心の悩みを聞いてあげてください 親子の会話が重要です
- 適度な運動と休息
胃腸の健康は、規則正しい生活リズムに支えられています。 - 十分な睡眠と適度な運動を心がけてください。
- 特に寝る前のyoutubeやゲームはなるべく控えて早く睡眠するように促してあげてください
まとめ
お腹の調子を整えることは、
アトピー性皮膚炎の症状改善につながる重要なステップです。
東洋医学の考え方を取り入れながら、子どもの体全体のバランスを整えるケアを心がけましょう。
