ステロイドを塗っているときはいいけれど、やめるとまたすぐに赤くなる、かゆくなる。そんな経験を繰り返していませんか。
「またか…」とため息をつきながら、
薬を塗ってはある程度良くなったからとやめてみて、
やめると少し悪化してしまってはまた塗ってを繰り返す。
そのたびに「一生この繰り返しなのかな」と、
先の見えなさに疲れてしまう方も多いのではないでしょうか。

最初にお伝えしておきたいのですが、ステロイドを使うこと自体は悪いことではありません。
炎症を鎮め、つらいかゆみを抑えてくれる、とても頼りになる薬です。
ただ、ステロイドは今出ている炎症を抑える薬であって、
「なぜ炎症が繰り返し起こるのか」という体質そのものを変える薬ではありません。
だからこそ、やめた瞬間にまた同じことが起こってしまうのです。
こんなアトピーの繰り返し方、心あたりはありませんか?
- ステロイドを塗ると数日でよくなるが、やめると1〜2週間でぶり返す
- 塗る量や回数が、だんだん増えてきている気がする
- 季節の変わり目や疲れがたまると、決まって悪化する
- 肌の赤み・かゆみに加えて、疲れやすさ、冷え、むくみもある
- 手足が冷たい、腰がだるい、夜中にトイレに起きやすい
- 食欲がなかったり、胃腸の調子が安定しなかったりする
肌の症状だけでなく、体全体の「弱さ」のようなものに心あたりがある方は、少なくないはずです。
中医学から見る「ぶり返し」の正体
中医学(中国伝統医学)では、アトピー性皮膚炎を「肌だけの病気」とは考えません。
炎症が繰り返し起こりやすい体質そのものに、原因があると考えます。
その代表的なものが「脾虚(ひきょ)」と「腎虚(じんきょ)」です。
脾虚とは、消化・吸収・水分代謝をつかさどる「脾」の働きが弱った状態です。
脾が弱ると、食べたものをうまく気(エネルギー)や血(栄養)に変えられず、体を守るための材料そのものが不足してしまいます。
さらに余分な水分(湿)をうまく処理できなくなり、それが肌にとどまってじくじくした炎症を繰り返す土台になります。
腎虚とは、生命エネルギーの根本を蓄える「腎」の力が弱った状態です。
腎は成長・老化・回復力に深く関わっており、腎が弱ると、肌のバリア機能を立て直す力そのものが低下します。炎症を一時的に抑えても、修復力が追いつかないため、少しの刺激ですぐにまたぶり返してしまうのです。
つまり、ステロイドで炎症という「火」を消しても、脾虚や腎虚という「燃えやすい土台」がそのまま残っていれば、また火がついてしまう。これが、ぶり返しを繰り返す仕組みです。
中医学では、この土台そのものを底上げしていくことで、再燃しにくい体質へと整えていきます。
自分でできること
- 冷たいもの・生もの・甘いものを控え、脾に負担をかけない食事を意識する
- 山芋、かぼちゃ、黒豆、黒ごまなど、脾と腎を補う食材を日々の食事に取り入れる
- 夜更かしを避け、特に23時〜1時の睡眠は腎を養う大切な時間と考えて早めに休む
- 湯船につかって体を温め、冷えから腎を守る習慣をつける
ひとりで根本から整えるのは、難しいものです
食事や生活習慣を見直すことは、たしかに土台づくりの第一歩です。
ただ、脾虚と腎虚のどちらがどれくらい関わっているか、そのバランスは人によって本当にさまざまで、市販の漢方薬だけで見極めるのは容易ではありません。
ステロイドをやめるたびにぶり返してしまうのは、あなたの努力が足りないからではなく、体質という土台がまだ整っていないからです。
その土台を、あなたの体質に合わせて一緒に見極め、漢方で根本から立て直していきませんか。
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