ニキビは、多くの人が悩む肌トラブルのひとつです。
特に思春期やストレスの多い時期に悪化しやすく、顔だけでなく背中や胸などにもできることがあります。
一般的には、スキンケアや市販の薬で対処することが多いですが、「何をやっても改善しない…」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
そんな時に注目したいのが 漢方薬 です。
漢方は、肌の状態を「外から」ではなく、「体の内側から」改善することを目的としています。
西洋医学のように「炎症を抑える」「菌を殺す」といった対症療法ではなく、 体全体のバランスを整えて、ニキビができにくい体質へと導く のが特徴です。
この記事では、ニキビと漢方薬の関係、漢方の考え方、そしてニキビに効果が期待できる漢方薬について詳しくご紹介します。
ニキビと漢方の考え方
漢方では、ニキビは 体の内側の不調のサイン と考えます。
現代医学の解決方法ですと、炎症を抑えたり、
原因菌であるアクネ菌を殺菌する薬を使うことが多いですが、
東洋医学では
「内臓のバランスの乱れがお肌に出ている」
と考えて治療を行います
1. 熱(ねつ)によるニキビ
顔が赤く、炎症を伴うニキビが多いタイプです。
特に 脂っこい食事を好む人や、ストレスを感じやすい人 に多く見られます。
体の中に「熱」がこもることで、皮脂の分泌が過剰になり、炎症が起きやすくなります。
▶ おすすめの漢方薬
- 黄連解毒湯(おうれんげどくとう):体内の熱を冷まし、炎症を抑える
- 清上防風湯(せいじょうぼうふうとう):赤く腫れたニキビを鎮める
2. 瘀血(おけつ)によるニキビ
瘀血とは 血の巡りが悪く、老廃物が溜まっている状態 のこと
特に ニキビがなかなか治らない、跡が残りやすい、顔色がくすみがち という人は、このタイプの可能性があります。
▶ おすすめの漢方薬
- 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):血流を改善し、ニキビ跡を薄くする
- 桃核承気湯(とうかくじょうきとう):ホルモンバランスの乱れによるニキビに
3. 湿(しつ)・水滞(すいたい)によるニキビ
「水の巡り」が悪いと、皮膚に余分な水分や老廃物が溜まり、
白ニキビやむくみが出やすくなります。このタイプは 冷え性や胃腸の不調を持つ人 に多いです。
▶ おすすめの漢方薬
- 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):体の疲れを回復し、体内の余分な水分を排出
- 五苓散(ごれいさん):むくみを改善し、余分な水分を取り除く
漢方薬を使うときのポイント
①漢方には治療の段階があることを理解する
最初の3ヶ月は急性的な炎症を抑える段階 その後の3ヶ月で体質を整えます
最短で6ヶ月程度の服用期間が必要であることを知っておくことがおすすめです
② 生活習慣の見直しも大切
漢方薬だけに頼るのではなく、 食生活や睡眠、ストレス管理も意識 しましょう。特に 油っこい食事、甘いものの摂りすぎ、夜更かし は、ニキビを悪化させる原因になります。
③専門店で相談する
「ニキビに効く」とされる漢方薬はたくさんありますが、 体質によって合う・合わないがある ため、自己判断せず、専門家に相談するのがベストです。
ニキビの漢方気になる方は公式LINEからご連絡お待ちしております