「不安でイライラする」「気持ちが落ち着かない」
そんなとき、漢方相談で真っ先に名前が挙がるのが
加味逍遙散(かみしょうようさん)ですよね。
実際に試してみた方も多いのではないでしょうか。
でも、しばらく飲み続けているのに、
- 不安感があまり軽くならない
- むしろ疲れやすさや不眠が気になってきた
- イライラよりも「クヨクヨ」「シクシク」した不安が強い
こんな感覚がある方、いらっしゃいませんか。
こんな症状、心当たりありませんか?

加味逍遙散が合いにくいタイプの不安には、こんな体のサインが出やすいです。
- 顔色が白っぽい、または血色が悪い
- 爪が割れやすい、髪が抜けやすい・パサつく
- 動悸がしやすい、立ちくらみが起きやすい
- 眠りが浅い、夢をよく見る
- 考えごとがぐるぐる続いて、気持ちが休まらない
- 生理の量が少ない、または経血の色が薄い
イライラや怒りっぽさよりも、
「そわそわした不安」
「なんとなく落ち着かない」
「心細い」といった、静かな不調が中心という方は、このタイプかもしれません。
中医学でやさしく解説:その不安、「血虚 けっきょ」かもしれません
中医学では、不安やイライラなどの精神症状の背景に、いくつかの体質パターンがあると考えます。
加味逍遙散が得意とするのは「肝鬱化火(かんうつかか)」というタイプです。
ストレスで気の巡りが滞り(肝鬱)、それが熱としてこもってしまう(化火)状態で、
イライラ、のぼせ、口の渇き、怒りっぽさといった「熱」の症状が中心に出ます。
一方、今回お伝えしたいのは「血虚(けっきょ)」というタイプです。
血虚とは、体や心を養う「血(けつ)」が不足している状態のこと。
中医学でいう血は、単なる血液だけでなく、精神を安定させ、眠りを支える働きも担っています。
この血が不足すると、
心(しん)が十分に養われず、そわそわした不安感、眠りの浅さ、動悸、クヨクヨとした心細さが出やすくなります。
熱を冷ます加味逍遙散を飲んでも、そもそも「熱」ではなく「不足」が原因なので、思ったような改善が得られにくいのです。
血虚タイプの不安には、
血を補いながら心を養う漢方——たとえば帰脾湯(きひとう)や酸棗仁湯(さんそうにんとう)などが候補になります。
どの漢方が合うかは、睡眠の質や胃腸の状態、体質なども含めて見極める必要があります。
自分でできること
- 黒い食材(黒ごま、黒豆、ひじきなど)や、レバー・赤身肉など血を補う食材を意識してとりいれてみてください
- 就寝前のスマホやパソコンを控え、23時前の就寝を心がけてみてください
- 考えごとが止まらないときは、ノートに書き出して頭の外に出す習慣もおすすめです
- 目の使いすぎは血を消耗しやすいので、こまめに休憩をとってみてください
一人で見極めるのは難しいですよね
「自分は肝鬱化火なのか、血虚なのか それとも他のタイプなのか」
これを正確に見分けるのは、実はご自身ではなかなか難しいものです。
加味逍遙散が合わなかったからといって、漢方そのものが効かないわけではありません。
体質のタイプが違っていた、というだけのことも多いのです。
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