不妊体質と漢方:中医学で紐解く「妊娠力」アップの秘訣
「赤ちゃんが欲しいのに、なかなか授からない…」
その悩み、一人で抱え込まないでください。
西洋医学的な検査で原因が特定できる場合もあれば、そうでない場合も少なくありません。
そんな時、もう一つの選択肢として「漢方」を考えてみませんか?
中医学における「不妊」とは?
中医学では、不妊は単なる「病気」ではなく、
体全体のバランスの乱れ、として捉えます。
五臓六腑(ごぞうろっぷ)の働き、気・血・水(き・けつ・すい)の巡り、
そして陰陽(いんよう)のバランス…。
これらが複雑に絡み合い、妊娠しにくい体質を作っていると考えます。
西洋医学が「部分」に注目するのに対し、東洋医学は「全体」を診る医学。
東洋医学は
木を見て森を見ず、ではなく、
森全体を見て、その中に潜む問題点を見つけ出し、根本から改善していくアプローチを取ります。
中医学が考える不妊の主な原因(
中医学では、不妊の原因を大きく以下の4つに分類します。
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腎虚(じんきょ): 子宮卵巣の妊娠力が低下している体質
「腎」は、生命エネルギーの源であり、生殖能力を司る重要な臓腑です。腎の機能が低下すると、卵巣機能の低下、排卵障害、着床障害などを引き起こし、不妊の原因となると考えられています
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腎陽虚(じんようきょ): 体を温める力が不足し、冷えやすい、疲れやすい、腰痛などの症状が現れます。
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腎陰虚(じんいんきょ): 体を潤す力が不足し、ほてり、のぼせ、乾燥などの症状が現れます。
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肝鬱気滞(かんうつきたい):ストレス過剰で滞りがあるタイプ
「肝」は、気の流れをコントロールする臓腑です。
ストレスや精神的な緊張により、肝の機能が低下すると、気の流れが滞り、
イライラ、胸脇部の張り、生理不順などの症状が現れます。
3. 痰湿(たんしつ):ネバネバ老廃物過剰タイプ
体内の余分な水分や老廃物が溜まった状態。
肥満、むくみ、おりものが多いなどの症状が現れます。子宮内膜が厚くなりにくい、着床しにくいなどの原因となります。
4.瘀血(おけつ):血流が悪いタイプ
血の巡りが悪くなった状態。生理痛がひどい、経血にレバー状の塊が混じる、子宮内膜症、子宮筋腫などの原因となります。
漢方で「妊娠力」を高める
漢方では、これらの「証」を見極め、一人ひとりの体質や症状に合わせた漢方薬を選びます。
漢方と生活習慣
漢方薬だけでなく、生活習慣の見直しも大切です。
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食事: 冷たいもの、生もの、甘いものを控え、温かく消化の良いものを摂る。
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睡眠: 十分な睡眠時間を確保し、質の良い睡眠をとる。
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運動: 適度な運動で、気血の巡りを良くする。
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ストレス: ストレスを溜め込まないように、リラックスできる時間を作る。
最後に
漢方は、あなたの体の声に耳を傾け、本来持っている「妊娠力」を引き出すお手伝いをしてくれます。
不妊治療に行き詰まりを感じている方、自然な妊娠を望んでいる方、ぜひ一度、漢方を試してみてはいかがでしょうか。
気になる方は公式ラインからぜひご相談お待ちしております