乳がんによく使われる漢方薬

乳がんは現代医学においても重大な疾患とされており、

その治療には外科手術、放射線療法、化学療法などが主に用いられています。

しかし、これらの治療に加えて、漢方薬も補助的な役割を果たしています。

ここでは、乳がんの治療においてよく使用される漢方薬について紹介します。

1. 四物湯 しもつとう

四物湯は、当帰(トウキ)、川芎(センキュウ)、芍薬(シャクヤク)、地黄(ジオウ)の4つの生薬から構成されており、血液の循環を改善し、体を温める効果があります。

特に、乳がん術後の疲労回復や、体力の向上を目的として使用されます。また、免疫力を高める効果も期待されています。

2. 八珍湯 はっちんとう

八珍湯は、四物湯に加えて四君子湯(人参(ニンジン)、白朮(ビャクジュツ)、茯苓(ブクリョウ)、甘草(カンゾウ))を合わせた処方です。

これにより、血液と気の両方を補う効果があり、手術後の回復期や、体力が低下している患者に用いられます。

乳がんの治療中は、体力の維持が重要であるため、八珍湯はそのサポートとして役立ちます。

3. 補中益気湯 ほちゅうえっきとう

補中益気湯は、気力の不足を補うための漢方薬です。

人参、黄耆(オウギ)、白朮、甘草などが含まれており、特に化学療法や放射線療法による副作用(倦怠感や食欲不振)を軽減するために使用されます。

これにより、治療の継続をサポートする役割を果たします。

 

4. 桂枝茯苓丸 けいしぶくりょうがん

桂枝茯苓丸は、血行を促進し、瘀血(おけつ)を改善する効果があります。

瘀血は、血液の流れが滞る状態を指し、乳がんの進行や再発防止に関連することがあります。

この漢方薬は、乳房のしこりや疼痛を軽減するために用いられることが多いです。

 

5. 柴胡疎肝湯 さいこそかんとう

柴胡疎肝湯は、柴胡(サイコ)、芍薬、枳実(キジツ)、甘草などから構成され、気の滞りを解消し、ストレスを軽減する効果があります。

乳がん患者は心理的なストレスを抱えることが多く、そのケアとしてこの漢方薬が使用されます。

漢方薬は個々の患者の体質や症状に合わせて処方されるため、

気になる方はぜひ公式ラインからご相談いただけたら幸いです