妊活中のみなさん、こんにちは。
今日は、不妊の原因のひとつとも言われる「子宮筋腫」についてお話しします。
子宮筋腫とは?
子宮筋腫とは、子宮にできる良性のコブのことです。
研究によると、
子宮筋腫があると妊娠率が半分に下がる可能性があることが報告されています。
さらに、女性の約4人に1人が子宮筋腫を持っていると言われています。
特に、筋腫が6cm以上になると妊娠率が下がりやすいとされています。
現代医学の子宮筋腫の治療方法
病院での主な治療法には次のようなものがあります:
- 子宮全摘出(妊娠を希望しない場合)
- 筋腫のみ摘出(子宮を残す手術)
- LEP療法(低用量ピルを使用)
ただし、子宮全摘出以外の方法では再発のリスクがあることも課題です。
東洋医学の考えと漢方によるケア
中医学では、子宮筋腫の原因として次のような状態が挙げられます。
原因その① 気滞血瘀(きたいけつお)
これは、ストレスが原因で子宮や卵巣周辺の血流が悪くなり、筋腫ができやすくなる状態を指します。
過度なストレスを受けると、脳や卵巣に血流が集中してしまい、
子宮や卵巣の血流が滞ることで筋腫が発生しやすくなると考えられています。
中医学のアプローチ
- ストレスを和らげる
- 血流を改善する
これらをサポートする漢方薬として、以下の処方がよく使われます:
逍遙散(しょうようさん)、加味逍遥散(かみしょうようさん)、柴胡疎肝湯(さいこそかんとう)など。
原因その② 痰湿瘀結(たんしつおけつ)
湿気が体内に溜まり、子宮に塊として筋腫ができる状態を指します。
湿邪が溜まりやすいタイプの特徴
以下の項目に心当たりがある方は要注意です:
- 胃腸が弱く、下痢しやすい
- 舌に厚い苔がある
- 靴下の跡が残りやすい
- 食事量は多くないのに痩せない
痰湿タイプの月経の特徴
- 月経中におりものが多い
- 月経量が以前より増えた
このタイプには、二陳湯(にちんとう)、枳実導滞丸(きじつどうたいがん)、胃苓湯(いれいとう)などが効果的です。
原因その③ 腎虚瘀血(じんきょおけつ)
子宮や卵巣の働きが弱く、代謝が低下して筋腫が大きくなってしまうタイプです。
特徴
- おへその下を触ると違和感がある
- 月経量が多い時と少ない時がある
- 不妊症や流産の経験がある
中医学のアプローチ
- 子宮や卵巣の機能を高める(補腎活血薬)
- 血流を改善して筋腫の成長を抑える
おすすめの漢方薬には、益腎調経湯(えきじんちょうけいとう)、補腎祛瘀湯(ほじんきょおとう)などがあります。
最後に
子宮筋腫は多くの女性が抱える課題ですが、漢方や適切な治療で改善が期待できます。
ストレスをためず、体の声に耳を傾けることを大切にしてみてくださいね。
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