「生理が全然来ない」「基礎体温を測ってもグラフがガタガタ」「なかなか妊娠しない」——婦人科で多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断されて、この先どうしたらいいのか不安になっている方、いらっしゃいませんか。
こんな症状、心当たりありませんか?
PCOSの方には、こんなサインが見られます。
- 月経周期が長い、または生理が来ない
- 経血の量が少ない、色が薄い、または塊が多い
- なかなか体重が落ちない、太りやすい
- 毛が濃くなった、ニキビや吹き出物が増えた
- 冷えやむくみが気になる
- なかなか妊娠に至らない
「ホルモンバランスの問題」とだけ言われて、それ以上どうすればいいか分からず、モヤモヤしている方も多いのではないでしょうか。
中医学でやさしく解説:PCOSは「代謝」の乱れでもあります

PCOSはこれまで「卵巣の病気」として扱われることが多かったのですが、
近年は体全体の代謝の乱れが深く関わっていることが分かってきています。
血糖やインスリンの働き、脂質の代謝といった、体のエネルギーの巡り全体がPCOSと結びついているのです。
これは中医学の考え方ととても相性がよい話です。中医学では、PCOSを一つの体質として捉えず、いくつかのタイプに分けて考えます。
- 腎虚(じんきょ)タイプ:生命エネルギーを蓄える「腎(じん)」の力が不足し、初経が遅い、経血が少ない、めまいや腰のだるさを伴う
- 痰濁(たんだく)タイプ:代謝が滞り、余分な水分や脂質が「痰湿(たんしつ)」としてたまり、むくみや肥満、体の重だるさが出やすい
- 気滞血瘀(きたいけつお)タイプ:ストレスで気や血の巡りが滞り、経血に塊が出たり、イライラや胸のはりを伴う
- 肝経湿熱(かんけいしつねつ)タイプ:体に余分な熱と湿がこもり、ニキビや毛の濃さ、べたつくおりものが目立つ
症状の見え方はタイプによってさまざまですが、実はその根っこに「腎虚」が隠れていることがとても多いのです。
加齢や無理なダイエット、慢性的な睡眠不足などで腎の力が消耗すると、そこに代謝の滞り(痰湿)や巡りの乱れ(気滞血瘀)が重なって、
月経不順や肥満、多毛といった表面の症状として現れてくる
これが中医学から見たPCOSの成り立ちです。
だからこそ、ニキビや体重といった目に見える症状だけを追いかけるのではなく、
根本にある腎の力を補いながら、痰湿や血瘀といった重なった要因もあわせて整えていくことが、体質そのものを変えていく近道になります。
自分でできること
- 黒豆、黒ごま、くるみ、山芋など「腎」を補う食材をとりいれてみてください
- 湯船にゆっくり浸かり、下半身の冷えを防いでみてください
- 極端な食事制限は腎を消耗させやすいので、無理なダイエットは控えてみてください
- 夜更かしを避け、腎が休まる睡眠時間を確保してみてください
一人で見極めるのは難しいですよね
腎虚・痰濁・気滞血瘀・肝経湿熱——どのタイプが中心なのか、また複数が重なっていないかは、体質や症状を丁寧にみながら判断する必要があります。
同じ「PCOS」という診断でも、合う漢方は人によって違います。
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