新学期が始まったのに元気がないお子様の漢方 起立性調節障害

新学期が始まり、お子さんの元気がないように感じることはありませんか?

特に「朝起きられない」「学校へ行く前になるとお腹が痛い」

などの症状がある場合、「気持ちの問題」と片付けず、一度お子さんの体調をじっくり見てあげる必要があります。

もしかすると、それは「起立性調節障害」という、

自律神経のバランスが崩れることで起こる症状かもしれません。

これは怠けや心の弱さではなく、思春期のお子さんによくみられる、自律神経の働きが不安定になる症状です。

 

具体的な症状としては、

朝なかなか起きられない、

立ちくらみ、

頭痛や腹痛、

疲れやすい、集中力が続かない、

夜なかなか眠れないなどが挙げられます。

 

親から見ると「やる気がない」と感じるかもしれませんが、お子さん自身も自分の体調がコントロールできずに苦しんでいることが多いのです。

 

 

特に環境が変わる4月は、

お子さんが新しいクラスや人間関係に馴染めるか、

学習についていけるかなどの緊張や不安が、自律神経を乱す引き金になることがあります。

実際、起立性調節障害のお子さんは新学期に症状が強くなる傾向があります。

もし、お子さんがこのような状態であれば、まずは頑張らせすぎないことが大切です。

 

無理に起こしたり、責めたりすると逆効果になることも少なくありません。

お母さん自身も頑張りすぎず、「今はこういう時期なんだ」と受け入れてあげることが、お子さんの安心感につながります。

 

さらに、こうした自律神経のバランスを整える手助けとして、漢方薬がとても役立つ場合があります。

漢方薬は体の緊張を和らげ、自律神経を穏やかに調整していく働きがあります。西洋薬とは違い、穏やかな作用でじっくりと体調を整えてくれるため、体力が落ちているお子さんにも優しく働きかけます。

 

漢方薬を活用することで、お子さんの体調が徐々に安定し、

「朝、少しずつ起きられるようになった」「学校にも行けるようになった」という声も多く寄せられています。

 

「どうしたらいいのかわからない」と悩むお母さんも多いでしょう。

でも、大丈夫です。まずは頑張りすぎないでください。漢方薬の力を借りて、お子さんと一緒にゆっくりと体調を整えていきましょう。