「もう何年も妊活を頑張っているのに、なかなか結果が出ない」
「病院での治療と並行して、体を整えるようなことをしたい」
そんなお気持ちで、漢方を開始される方が、春になるとぐっと増えてきます。
実は、春は体を整えるには絶好のタイミング。
今日は、不妊と漢方の関係について、わかりやすくお話しします。

なぜ「春」が妊活に向いているのか
中医学では、春は「発陳(はっちん)」の季節と呼ばれています
意味は
冬に蓄えたエネルギーが動き出し、新しい命が芽吹く時期です。
自然界と同じように、
人の体も春になると気血の巡りが活発になりやすくなります。
この時期に体の土台をしっかり整えておくことで、
夏・秋にかけての妊活をより実りあるものにすることができるのです。
不妊の原因を中医学で考える

西洋医学では「原因不明の不妊」と診断されてしまうケースも、
中医学の視点で体質を丁寧に見ていくと、
いくつかのパターンが見えてきます。
腎虚(じんきょ)タイプ (妊娠力低下タイプ)
中医学で「腎」は、
生殖・ホルモン・老化に関わる根本的なエネルギーを司る臓腑です。
腎のエネルギーが不足すると、卵巣機能の低下やホルモンバランスの乱れにつながりやすくなります。
腎虛は症状がでます:
- 月経周期が長い、または短い
- 基礎体温の高温期が短い・体温が上がりにくい
- 腰がだるい、足腰が冷える
- 疲れやすく、夜になると特にしんどい
- 35歳以降で妊活を始めた方
八味丸 はちみがん という漢方薬がよく使われます
血虚(けっきょ)タイプ (貧血タイプ)
血が不足した状態で、子宮内膜が薄くなりやすく、着床の妨げになることがあります。
血虚はこんな症状が出ます:
- 月経量が少ない、または月経の色が薄い
- 顔色が白っぽく、めまいや立ちくらみがある
- 爪が割れやすい、髪が抜けやすい
- 寝つきが悪く、夢を多く見る
十全大補湯 じゅうぜんだいほとう という漢方薬がよく使われます
気滞血瘀(きたいけつお)タイプ (ストレス過剰タイプ)
ストレスや冷えなどで気や血の流れが滞っている状態です。子宮や卵巣への血流が悪くなりやすく、子宮内膜症・多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とも深く関わっています。
こんな方に多いです:
- 月経痛が強い
- 月経血に塊が混じる
- 月経前にイライラしたり、胸が張ったりする
- 肩こりや頭痛が慢性的にある
- お腹(特に下腹部)が冷える
芎帰調血飲第一加減 きゅうきちょうけついんだいいちかげん
という漢方薬がよく使われます
「もう少し早く来れば良かった」とおっしゃる方へ
当薬局には、長年妊活を続けてきた方が「最後の手段として」と漢方の扉を叩いてくださることがよくあります。
そして多くの方が、「もっと早く来ればよかった」とおっしゃいます。
漢方は即効性があるものではありませんが、体の根っこから整えていく力があります。
病院の治療とも上手に組み合わせながら、あなたの体に合ったサポートをご提案いたします。
一人で抱え込まずに、まずはお気軽にご相談ください。