「急に顔が熱くなる」
「夜中に何度も目が覚める」
「わけもなく涙が出る
こんな症状に悩みながら、「仕方ない」と諦めていませんか?
漢方・中医学の視点から見ると、
更年期症状には明確な原因があります
。そして体質に合ったアプローチをすることで、つらさを大きく和らげることができます。
中医学が考える更年期のしくみ

中医学には2000年以上前から
「女性は7の倍数の年齢で体が変わる」という考え方があります。
49歳(7×7)ごろに生殖エネルギーの源泉が尽きることで、
月経が終わり更年期へと移行する、と説かれています。
この変化の中心にあるのが「腎(じん)」です。
腎は西洋医学の腎臓とは少し違い、中医学では「生命力の貯蔵庫」として、ホルモンバランス・体の潤い・老化のスピードなどを調整していると考えます。
加齢とともに腎の力が落ちることで、
体のバランスが崩れ、さまざまな更年期症状が現れてくるのです。
体質によって、症状の出方がまったく違う
「更年期症状」とひと言で言っても、人によって症状はさまざまです。
中医学ではその違いを体質で分類し、それぞれに合ったアプローチをとります。
「熱タイプ」 ― 腎陰虚(じんいんきょ)
のぼせ・ほてり・寝汗・口の渇き・不眠・皮膚の乾燥が特徴。体を潤す力が不足し、熱がこもりやすくなっています。
更年期に最も多く見られるタイプです。
「冷えタイプ」 ― 腎陽虚(じんようきょ)
冷え・むくみ・強い疲労感・気力の低下・頻尿が目立ちます。
体を温めるエネルギーが足りなくなっているタイプです。
「ストレスタイプ」 ― 肝気鬱結(かんきうっけつ)
イライラ・気分の波が激しい・胸や脇腹の張り感・ため息が多い。
ストレスや感情の波が「気」の流れを乱している状態です。
「巡りが悪いタイプ」 ― 気滞血瘀(きたいけつお)
のぼせと冷えが混在し、頭痛・肩こり・シミが気になる方。
血流や気の流れが全体的に滞っているタイプです。
同じ「ほてり」でも、体質が違えば漢方も変わる

「更年期に効く漢方」は、一概に言えません。同じほてりやホットフラッシュでも、上の「熱タイプ」と「巡りが悪いタイプ」では、使う漢方がまったく異なります。
ドラッグストアで手軽に買える漢方薬も、体質に合っていないと効果が出にくいことがあります。
当薬局では、問診や舌・脈の状態をていねいに確認しながら体質を見極め、その方に合った漢方をご提案しています。
「更年期だから仕方ない」と諦めず、体の内側から整えていきましょう。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。