更年期を迎えると、女性ホルモンの急激な減少により、様々な不調が現れます。
その中でも、多くの女性を悩ませるのが「不眠」です。
- 寝つきが悪い
- 夜中に何度も目が覚める
- 熟睡感がない
- 早朝に目が覚めてしまう
このような症状は、日常生活の質を著しく低下させ、心身の健康にも悪影響を及ぼします。
「つらい不眠、どうにかしたい…」そう思って睡眠薬に頼りたくなるかもしれません。
しかし、睡眠薬には依存性や副作用のリスクがあるものもあります。
特に更年期の不眠は、一時的なものではなく、長期にわたる可能性があるため、慎重な選択が必要です。
そこでおすすめしたいのが、漢方薬です。
漢方薬は、天然の生薬を組み合わせたもので、からだ全体のバランスを整えることで、
不眠の根本原因にアプローチします。
更年期におけるホルモンバランスの乱れ、自律神経の乱れ、気分の落ち込みなど、
様々な要因が絡み合って起こる不眠に対して、優しく働きかけ、自然な眠りを促します。
漢方では、更年期の不眠をいくつかのタイプに分類し、それぞれのタイプに合わせた処方を行います。
更年期不眠の主なタイプと漢方薬の例
- 肝気鬱結(かんきうっけつ)タイプ: イライラ、怒りっぽい、胸が詰まる感じなどの症状を伴う不眠。
- 加味逍遙散(かみしょうようさん): 気の巡りを良くし、精神的な緊張を和らげる。
- 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう): 精神的な興奮を鎮め、不安感を軽減する。
- 気血両虚(きけつりょうきょ)タイプ: 疲れやすい、倦怠感、動悸、めまいなどの症状を伴う不眠。
- 帰脾湯(きひとう): 気と血を補い、心身の疲労を回復させる。
- 加味帰脾湯(かみきひとう): 帰脾湯に精神安定作用のある生薬を加えたもの。
- 心腎不交(しんじんふこう)タイプ: ほてり、のぼせ、動悸、不安感、
* 天王補心丹(てんのうほしんたん): 心を穏やかにし、腎を補い、ほてり、不眠を改善する。 - 陰虚火旺(いんきょかおう)タイプ: ホットフラッシュ、寝汗、口の渇きなどの症状を伴う不眠。
- 知柏地黄丸(ちばくじおうがん): 体の熱を冷まし、潤いを与えることで、ほてりや寝汗を改善する。
これらの漢方薬は、あくまで一例です。
漢方薬を選ぶ際には、必ず漢方の門家に相談し、
ご自身の体質や症状に合ったものを選んでもらうことが大切です。
漢方で更年期の不眠を改善するメリット
- 自然由来の成分で安心: 漢方薬は、天然の生薬を原料としているため、副作用のリスクが比較的少ないとされています。
- 体質改善を目指せる: 漢方薬は、不眠の症状を抑えるだけでなく、体全体のバランスを整えることで、根本的な改善を目指します。
- 多様な症状に対応: 更年期には、不眠だけでなく、様々な不調が現れます。漢方薬は、これらの症状を総合的にケアすることができます。
漢方の自然の力で穏やかな眠りを取り戻しましょう。
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