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こうれいう健康通信

更年期の漢方 タイプによって使い分けることが、症状改善の近道

「急にカーッとほてって、汗が止まらない」

 

「気分の波が激しくて、自分でも困ってしまう」

 

「疲れているのに眠れない。朝になっても体がだるいまま」

 

更年期の症状は、人によって本当にさまざまです。

同じ年齢の友人はケロっとしているのに、自分はこんなにつらい――そんなふうに感じている方も多いのではないでしょうか。

 

この「人によって症状が違う」という点こそ、漢方が更年期に向いている理由のひとつです。

 

中医学から見た更年期の原因

 

中医学(東洋医学の理論体系)では、更年期の不調は「腎(じん)」という機能の衰えが根本にあると考えます。

 

 

腎とは、西洋医学でいう腎臓とは異なる概念です。

「生命エネルギーの貯蔵庫」のようなもので、成長・生殖・ホルモンバランス・老化のペースなど、体の根本的な力を司っています。

2000年以上前から、更年期の不調はこの腎の力が自然に低下していく時期に起きるものと考えられてきました。

 

ただし、腎が弱まるといっても、その現れ方は体質によって大きく異なります。

 

タイプによって、症状も漢方も変わります

 

熱タイプ(腎陰虚・じんいんきょ)

 

体の「潤いや冷やす力」が不足しているタイプです。

ほてり・のぼせ・ホットフラッシュ・寝汗・口の渇きが出やすく、眠りも浅くなりがちです。

体の奥にある「水」が足りなくなって熱が上がりやすいイメージで、夕方から夜にかけて症状が悪化しやすいのが特徴です。

 

 

冷えタイプ(腎陽虚・じんようきょ)

 

体の「温める力・エネルギーを動かす力」が不足しているタイプです。

腰から下の冷え・むくみ・重だるさ・やる気の低下・気分の落ち込みなどが出やすくなります。

エンジンの火力が落ちた状態で、ぼんやりと消耗していくような感覚が続くことが多いです。

 

 

イライラ・気の詰まりタイプ(肝気鬱結・かんきうっけつ)

 

ストレスや感情の揺れが体の中で詰まっているタイプです。

気分の波が激しい・胸が締め付けられる感じ・ため息が多い・眠れない(または途中で目が覚める)といった症状が特徴です。

ホルモンの変化に加えて感情の負担も重なりやすいこの時期に、多くみられるタイプです。

 

漢方は「症状」ではなく「体質」に合わせて選ぶ

 

「ほてりがひどいから冷やせばいい」というわけではないのが、漢方の考え方です。

 

同じホットフラッシュでも、熱タイプには潤いを補う方向で、冷えタイプには体の芯を温める方向で、イライラタイプには気の流れをほぐす方向でアプローチします。体質が違えば、使う漢方薬も変わります。

体質を丁寧に確認したうえで、お一人おひとりに合った処方を決めていきます。

 

「年齢だから仕方ない」と思わないでください

 

更年期は体が大きな変化を迎えるタイミングですが、この時期の過ごし方は、その後の健康の土台にも関わってきます。

 

つらい症状をただ我慢して過ごすのではなく、体質から整えることで、毎日を少し楽に、そして自分らしく過ごせる可能性があります。

 

「自分はどのタイプだろう?」「漢方で改善できるかな?」と感じた方は、ぜひお気軽にご相談ください。



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