東洋医学で考える月経の様子と妊娠力の関係

こんにちは!漢方薬剤師のよしくにです。

妊娠を望まれる方にとって、「月経」は毎月訪れる大切な健康のサインです。

東洋医学では、月経の様子をよく観察することで、妊娠のしやすさ(妊娠力)を知る大切なヒントが得られると考えています。

今日は、月経から読み取れる身体の状態や妊娠力との関係を、分かりやすくお伝えしていきますね。

東洋医学では、月経を見るときに4つのポイントがあります。それが「期・量・色・質」です。

【期(周期)】 周期が安定しているときは、ホルモンバランスや体の調子が良いサインです。

しかし、周期が早すぎる場合(21日以内)は体の中に余分な熱がこもったり、エネルギーが足りない状態。

逆に遅すぎる場合(35日以上)は冷えや血液不足、ストレスによる気の巡りの滞りが考えられます。

周期が不安定な場合も、妊娠に大切な「腎」のエネルギーが弱っている可能性があります。

 

 

【量(経血量)】 経血が多すぎると、エネルギー不足や体の中に熱がある状態。

逆に少なすぎると、血液不足や生命力の源「腎」のパワー不足を示しているかもしれません。

適度な量の経血が出ていることは、子宮内膜がしっかり整っている証拠でもあります。

 

【色(経血の色)】 健康的な経血の色は「少し暗めの赤(暗紅色)」です。

鮮やかすぎる赤は体内に熱がこもっている状態で、妊娠しにくい原因になることも。

薄い色の場合は血液不足や体の冷え、また、黒っぽい場合は血流が滞っている状態です。

血行が良くないと、赤ちゃんを迎える子宮の環境も悪くなります。

【質(経血の状態)】 経血に大きな塊が多く出る場合は、「瘀血(おけつ)」といって、血の流れが悪くなっている状態。

こうした血行不良は、妊娠しづらい環境につながります。理想は、サラサラとした状態で、小さな塊が少し混ざる程度がベストです。

 

月経の状態は、女性ホルモンだけでなく、体の「気・血・水」のバランスや内臓(特に肝・脾・腎)の調子が反映されています。月経はまさに身体からのメッセージ。

毎月の月経を丁寧に観察して、自分の身体が今どんな状態にあるのか、まずは知ることから始めてみませんか?

もし月経の状態に心配なことや気になることがあれば、一人で悩まずに、ぜひ東洋医学に詳しい専門家に相談してみてくださいね。

あなたの身体にぴったり合ったケアやアドバイスが見つかるはずです。

あなたの妊活が、もっと前向きで笑顔あふれる日々になりますように。応援しています!