じめじめと湿気が続くこの季節、アトピーの症状がひどくなると感じていませんか?
「去年もこの時期に悪化したなぁ」 「じゅくじゅくして、かゆくて、眠れない夜が続く…」
梅雨になると決まってお肌の調子が崩れる方、実はとても多いんです。
汗もかきにくいのに皮膚はじっとり、炎症もなかなか引かない。 これ、ただの季節の気候のせいだけではないかもしれません。
こんな症状、心当たりはありませんか?🌿

- 皮膚がじゅくじゅくして、浸出液が出やすい
- 患部がぼんやり赤く、熱感はさほどないのに引かない
- 体が重だるく、朝から疲れを感じる
- 食欲がなく、お腹が張る感じがある
- 軟便や下痢になりやすい
- 顔や手足がむくみやすい
皮膚の症状だけでなく、消化器系の不調やむくみも一緒に出ている方は、ぜひ続きを読んでみてください。
中医学から見る「じゅくじゅくアトピー」のしくみ
中医学では、梅雨の時期は「湿邪(しつじゃ)」が増す季節と考えます。
湿邪とは、余分な水分や湿気が体の中に侵入し、悪さをする邪気のこと。
じゅくじゅくとした湿疹の浸出液、皮膚のむくんだような炎症、これはまさに体の中に湿が停滞しているサインです。
では、なぜ湿が体にたまるのでしょうか。
そのカギを握るのが、脾(ひ)という臓器です。
中医学の「脾」は、西洋医学の脾臓とは少し異なり、消化・吸収・水分の代謝全体を司る重要な臓器です。
脾が元気に働いていれば、飲食物から栄養をしっかり取り出し、余分な水分を体外へ排出することができます。
ところが、冷たいものの食べ過ぎ、不規則な食生活、ストレス、過労などで脾の気が不足した状態(脾気虚=ひきょ)になると、水分代謝がうまくいかなくなります。
本来なら外に出るはずの「津液(しんえき)――体内の水分・体液のこと」が行き場を失い、体のあちこちに停滞し始めます。
この停滞した津液が「湿(しつ)」となり、外からやってくる湿邪とも合わさって、
五臓六腑(ごぞうろっぷ)のバランスを乱していきます。
五臓六腑とは全身の臓器の総称ですが、中医学では臓器はそれぞれ連携し合っており、脾の不調は肺や腎にも影響を及ぼします。
皮膚を主る「肺(はい)」の機能が落ちると、皮膚のバリア機能や水分調節がうまくいかなくなります。
こうして脾の弱りが引き金となり、皮膚にまで影響が波及してしまうのです。
つまり梅雨のじゅくじゅくアトピーは、外からの湿邪+内側の脾気虚による津液の停滞=皮膚への影響という流れで起きていると考えられます。
自分でできる梅雨の養生
1. 脾を疲れさせる食べ物に気をつける
冷たい飲み物・生野菜・甘いもの・脂っこいものは脾を弱らせます。 夏でも温かいスープや煮物をとりいれ、胃腸に優しい食事を心がけてみてください。
2. 水分代謝を助ける食材を活用する
はと麦(ヨクイニン)、小豆、冬瓜、きゅうり、とうもろこしのひげ茶などは、余分な湿を体から排出する働きがあります。はと麦茶を毎日の飲み物にするのがおすすめです。
3. 湿気の多い環境を整える
除湿器や換気を活用して、室内の湿度を上げすぎないようにしましょう。体の中だけでなく、外の環境も湿邪を呼び込みます。
4. 陰陵泉(いんりょうせん)のツボ押し
膝の内側、すねの骨の際にあるくぼみが「陰陵泉」です。脾の機能を高め、体の余分な水分を巡らせるツボとして知られています。お風呂上がりに両側を3〜5分、気持ちいいくらいの力でゆっくり押してみてください。
漢方で根本から整えるということ
養生はとても大切ですが、「やっているのになかなか改善しない」という方も多いのではないでしょうか。
漢方薬の大きな特長のひとつは、水分代謝そのものを改善する力を持っていることです。
脾を補い、停滞した津液を巡らせ、湿邪を体の外へ出す。皮膚の症状だけをケアするのではなく、体の中から起きているアンバランスを根本的に整えていくアプローチです。
アトピーは体質が関わることも多く、その方の「脾気虚の程度」「湿のたまり方」「ほかの臓腑との関係」によって、合う漢方薬は一人ひとり異なります。
だからこそ、体全体を丁寧に診ながら選んでいくことが大切なのです。
一人で悩まないでください
「毎年この時期がつらい」「ステロイドを使い続けるのが不安」「体質から改善したい」 そんなお気持ちを、ぜひ一度ご相談ください。
あなたの体の状態をじっくり聞かせていただき、今の体質に合った漢方薬と養生法を一緒に探していきましょう。
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