「ここ数か月、生理が来ていない…」
そんな不安を感じている方は少なくありません。
無月経は妊娠を望む方にとって大きな悩みとなりますし、
妊娠を考えていない方でも
「体のバランスが崩れているサイン」として見過ごせない症状です。
西洋医学ではホルモン剤で月経を起こす治療が中心ですが、
中医学(漢方)では体質を整えることで
自然に月経が戻るように導くことを目的とします。
本記事では、無月経の原因と漢方的な改善方法について詳しく解説します。
無月経の主な原因
無月経には大きく分けて2つのパターンがあります。
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原発性無月経:18歳を過ぎても初経が来ない
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続発性無月経:それまであった月経が3か月以上止まっている
続発性無月経は、
ストレス・過度なダイエット・多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)・
ホルモンバランスの乱れなどが原因で起こりやすいとされています。
無月経を漢方でどう捉える?

中医学では、無月経は
「腎・肝・脾」の機能低下や「瘀血(血の滞り)」「
痰濁(余分な水分や脂肪)」などの体質の偏りによって
引き起こされると考えます。
特に重要なのは以下の3つです。
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腎:生命力や生殖機能を司る
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肝:気血の流れを調整する
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脾:栄養や水分を全身に運ぶ
これらが乱れることで排卵が止まり、生理が来なくなるのです。
無月経に多い4つの体質と改善アプローチ
1. 腎虚 じんきょ タイプ

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月経量が少ない、腰がだるい、耳鳴りがある
→「補腎(腎を養う)」漢方(例:右帰丸 うきがん)が使われます。
2. 痰濁 たんだく タイプ

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体が重い、肥満傾向、白いおりものが多い
→「化痰祛濁(余分な水分を除く)」+「活血(血流改善)」の漢方
(例:蒼附導痰丸、桃紅四物湯)を用います。
3. 気滞血瘀タイプ

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ストレスが多い、胸やお腹が張る、生理が来ても血塊が多い
→「理気活血(気と血の巡りを整える)」漢方(例:膈下逐瘀湯)が選ばれます。
4. 肝経湿熱タイプ

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イライラ、ニキビ、黄色いおりものが多い
→「清熱利湿(余分な熱と湿を取る)」漢方(例:竜胆瀉肝湯)が用いられます。
共通して大切なのは「活血 かっけつ 」と「補腎 ほじん 」
無月経の改善において、体質の違いはあっても共通して重要なのが
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活血(血流を良くすること)
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補腎(生殖機能を支えること)
です。
卵巣の血流が悪いと排卵が起こらず、無月経につながります。
活血によって血の巡りを良くすることで
卵巣・子宮に栄養が届きやすくなり、自然な月経回復が期待できます。
さらに腎を補うことで、排卵機能そのものをサポートし、
妊娠を望む方には妊娠力の改善にもつながります。
無月経は体質改善で回復を目指せる
無月経は「薬で周期を作る」だけでは根本的な解決にはなりません。
漢方では、
一人ひとりの体質や原因に合わせてオーダーメイドで漢方薬を選び、
体の内側から回復をサポートします。
生活習慣の見直し(睡眠・食事・運動・ストレスケア)と併せて、
活血と補腎を意識した漢方養生を続けることで、
月経周期の安定や妊娠しやすい体づくりが可能になります。
「生理が止まってしまったのはもう戻らないのでは…」と
不安に思う方も、体を整えることで再び月経が戻ってくるケースは少なくありません。
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