「漢方でダイエット」というと、
まず頭に浮かぶのが「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」という方も多いのではないでしょうか。
ドラッグストアでも手軽に買えて、CMでもよく見かけますよね。
でも、飲み続けているのになかなか痩せない…
お腹が緩くなってしまった…そんな経験はありませんか?
実は、防風通聖散が向いているのは「特定の体質の方」だけです。
漢方では、太り方や体のサインによって、おすすめの薬がまったく違ってきます。
今日は、体質別に「あなたに合った漢方ダイエット」をご紹介します。
あなたはどのタイプ?太り方で体質がわかります

1. 冷えてむくむ下半身太りタイプ
こんな方が当てはまります
- 腰・お腹・太ももなど、下半身が特にむくみやすい
- 皮膚が冷たく、押すとへこんでなかなか戻らない
- 疲れやすく、冷え性で、お腹が緩めor軟便気味
中医学では、体を温める力(「陽気」といいます)が不足すると、
水分をうまく巡らせることができず、体の下のほうにたまってむくみ太りになると考えます。
漢方では「真武湯(しんぶとう)」や「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」が向いています。
2. ぷよぷよ・ふわふわ肥満
こんな方が当てはまります
- 全身がやわらかい、水っぽい脂肪
- 皮膚や髪が脂っぽく、身体が重だるい
- 痰が絡む、めまいがすることがある
中医学では余分な水分や老廃物が体内に滞った状態を「痰湿(たんしつ)」と呼びます。
消化機能が弱まって水分代謝がうまくいかなくなり、脂肪として蓄積されやすい体質です。
漢方では「防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)」や「平胃散(へいいさん)」が向いています。

3. 硬い脂肪・脇腹のたるみ
こんな方が当てはまります
- 脇腹やウエストに硬い脂肪のかたまりがある
- 押すと痛む、皮下に青筋が見えることも
- イライラしやすく、生理痛がひどい、唇が紫っぽい
血液の流れが滞る「血瘀(けつお)」の状態です。
気(エネルギー)も巡らなくなると、体の各所に脂肪が固まってしまいます。
漢方では「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」や「血府逐瘀湯(けっぷちくおとう)」が向いています。
4. 便秘、老廃物蓄積タイプ――これが防風通聖散の出番!
こんな方が当てはまります
- がっしりした筋骨質の体型で、食欲旺盛
- 便秘がち、顔が赤い、暑がり、口臭が気になる
この体質の方には「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」が効果的です。
熱や余分な熱エネルギーが体内にこもってしまっている状態で、便通を整えながら余分な熱を排出するこの薬がよく合います。
5. ストレス過食タイプ
こんな方が当てはまります
- ストレスや不規則な生活が重なると急に太る
- お腹が張る、げっぷやため息が多い
- 女性はPMSや生理不順を伴うことも
ストレスで「肝(かん)」という臓腑の働きが乱れ、気の巡りが悪くなった状態です。
感情の波が食欲に影響しやすく、過食に走ることも。
漢方では「逍遥散(しょうようさん)」や「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」が向いています。
6. 代謝力低下むくみ・疲れやすいタイプ
こんな方が当てはまります
- 筋肉が柔らかく弛んだ「むくみタイプの肥満」
- 皮膚が白く、汗をかきやすい
- 息切れ・疲れやすく、食後に眠くなる
体を動かす根本的なエネルギー「気(き)」が不足している状態です。
代謝が上がりにくく、無理なダイエットがかえって逆効果になることも。
漢方では「四君子湯(しくんしとう)」や「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」が向いています。
最後に
いかがでしたか?「防風通聖散を飲んでいるのに効果がない」という方は、体質が合っていない可能性があります。
漢方ダイエットは、自分の体質を正しく知ることが、遠回りに見えて一番の近道です。
でも、「自分がどのタイプかわからない」
「複数の体質が混ざっているかもしれない」という方も多いはず。
一人で判断するのはなかなか難しいですよね。
厚麗堂薬局では、舌の色・むくみ方・冷えの場所・生理の状態など、体のサインを丁寧に確認しながら、あなたの体質に合わせた漢方薬をご提案しています。
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