じめじめした梅雨の季節、なんだか肌の調子が悪くなっていませんか?
かゆみが強くなる、じゅくじゅくした湿疹が出る、せっかく落ち着いていたのにまた再発してしまった…。
そんなお声をこの季節、たくさんいただきます。
気温と湿度が一気に上がる梅雨は、アトピー性皮膚炎が悪化しやすい時期。
毎年この季節になるたびに憂鬱な気持ちになる方も多いのではないでしょうか。

こんな症状、心当たりはありませんか?
- 肘の内側や膝の裏など、関節まわりの湿疹が悪化した
- 肌がじゅくじゅくして、黄色い浸出液が出る
- かゆみがひどくて、夜もよく眠れない
- 汗をかくとかゆみが増す
- 体が重だるく、むくみやすい
- 口が苦い、尿の色が濃い
中医学から見ると梅雨のアトピーは「湿熱」が関係しています
中医学では、アトピー性皮膚炎は「湿(しつ)」と「熱(ねつ)」という体の中のアンバランスが深く関係していると考えます。
湿(しつ)とは、体の中に余分な水分や老廃物がたまった状態のこと。
消化機能(中医学では「脾(ひ)」と呼びます)が弱ると、水分をうまく代謝できなくなり、湿が生まれやすくなります。
熱(ねつ)とは、体の中の炎症や興奮した状態のこと。
湿と熱が合わさると「湿熱(しつねつ)」となり、皮膚に現れるとじゅくじゅく・かゆかゆの湿疹を引き起こします。
梅雨時期は、外の湿気が多いため体の中にも「湿」がたまりやすく、暑さも加わって「熱」も生じやすい。
この季節にアトピーが悪化しやすいのは、まさにそういった理由からなのです。
また、もともと
脾(消化機能)が弱い方や、ストレスで「肝(かん)」の働きが乱れている方は特に影響を受けやすいと考えます。

漢方でよく使われる処方
この時期のアトピーによく用いられる漢方処方には、たとえば以下のようなものがあります。
- 消風散(しょうふうさん):湿熱によるかゆみの強い湿疹、じゅくじゅくした皮膚炎に。
- 竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう):熱がこもりやすく、尿が濃い、口が苦いといった症状に。
- 温清飲(うんせいいん):慢性化して乾燥と湿潤が混在するタイプに。血(けつ)を養いながら熱を冷ます処方です。
- 黄連解毒湯(おうれんげどくとう):赤みが強く、熱感のある皮膚炎に。
ただし、同じ「アトピー」でも体質によって合う漢方はまったく異なります。
自己判断での服用はおすすめしません。
漢方では、皮膚の状態だけでなく、睡眠・消化・ストレスのかかり方など体全体のバランスを見ながら、
あなたに合った漢方薬を一緒に考えていきます。梅雨を少しでも楽に過ごせるよう、お手伝いできれば嬉しいです。
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