暑さが本格的になるこの季節。実は、代謝が自然と上がりやすくなる「体を整えるチャンス」なんです。
でも、ただ汗をかけばいい…というわけではありません。
中医学では、太る原因を「食べ過ぎ」だけで片づけません。
体のバランスが崩れた結果として、脂肪やむくみが溜まってしまっていると考えます。
今回は、漢方の視点から見た「5つの肥満タイプ」と、それぞれに合った夏の過ごし方をご紹介しますね。
【1】むくみやすく疲れやすいタイプ

食べすぎていないのに下半身が太りやすい、むくみやすい、そんな方に多いタイプ。
舌に歯型がついていたり、便が柔らかい傾向がある方はこのタイプかも。
夏のおすすめ養生:
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ハトムギ茶や緑豆スープで湿気を追い出す
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山芋や蓮の実で消化力をサポート
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キンキンの冷たい飲み物は控えて、白湯をこまめに
【2】食欲旺盛&顔がほてるタイプ

揚げ物やこってりしたものが好きで、食欲が止まらないタイプ。
顔が赤く、便秘や口臭が気になることも。
夏のおすすめ養生:
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菊花茶や緑茶で体の熱を冷ます
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苦瓜、セロリなどの「苦味野菜」でクールダウン
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夜の食事は控えめにして胃を休ませてあげましょう
【3】ストレス太りタイプ

ストレスが溜まりやすく、お腹周りに脂肪がつきやすいタイプ。
イライラしたり、ため息が多くなることも。
夏のおすすめ養生:
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ミントティーやジャスミン茶で心をほぐす
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夜寝る前に軽いストレッチで気の巡りを良く
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柑橘類や香味野菜を積極的にとりましょう
【4】冷え&エネルギー不足のタイプ

冷えやすく、下半身が太りやすい方はこちら。
代謝が落ち、動く気力がわかない…そんな状態のことも。
夏のおすすめ養生:
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シナモン茶や黒豆茶で内側からぽかぽかに
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朝の太陽の光を浴びて陽気チャージ
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エアコンは28度くらいを目安に
【5】脂肪が固く落ちにくい「タイプ

長年の体質で脂肪が定着してしまっているタイプ。
月経不順や肌のくすみも気になる方に多いです。
夏のおすすめ養生:
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紅花茶やサフランで巡りを促進
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黒きくらげや玉ねぎなどで血の巡りサポート
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半身浴でじっくり汗をかきましょう
夏にぴったり!おすすめ漢方レシピ
◎むくみに「ハトムギジンジャー茶」

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材料:ハトムギ20g、生姜2枚、水500ml
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作り方:材料を10分ほど煮出して、1日2回に分けて飲みます
◎胃の熱を冷ます「スイカサラダ」
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材料:スイカ300g、茹でたはとむぎ大さじ2、ミントの葉10枚
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作り方:全てを混ぜて、涼やかにいただきましょう
夏に意識したい生活のポイント
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午前中に動くのが吉!
陽気が最も高まる午前中(5~11時)にウォーキングなどの軽い運動を
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冷房の使いすぎに注意!
汗をかかない生活は代謝を落とします。自然な発汗を大切に
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旬の食材を活用
きゅうり、トマト、ゴーヤなど、夏野菜は「熱」を冷ます力があります
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早寝早起き
夜10時~深夜2時は美容のゴールデンタイム。この時間は眠っていたいですね
よしくに先生からのひとこと
ダイエットは「我慢」や「無理」で続くものではありません。
中医学の考え方は「まず体を整えること」。
体質に合ったケアをコツコツ続けていくと、自然と体は応えてくれます。
夏は“湿”や“熱”を手放しやすい季節。無理な減量ではなく「めぐる体」づくりを一緒に目指しませんか?
体質がわからない方は、ぜひ専門家のアドバイスを受けてみてくださいね🌿
あなたに合った方法で、この夏を体質改善のきっかけにしていきましょう!