「病院で当帰芍薬散をすすめられたけれど、これだけでいいのかな…」
そんなふうに感じていませんか?
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は、
昔から「女性の味方」としてよく使われる漢方薬です。
冷えやむくみ、月経不順などに働きかけ、
体の土台を整える力を持っています。
ですが、35歳を過ぎてからの妊活では、体の状態が少しずつ変化しているため、
当帰芍薬散だけではサポートしきれないこともあるのです。
35歳を過ぎると変わる「妊娠力の土台」

漢方では、年齢とともに「腎(じん)」という生命エネルギーの源が少しずつ減っていくと考えます。この腎の力が弱ると、卵子の質や子宮の環境が整いにくくなり、いわゆる「腎虚(じんきょ)」の状態になります。
当帰芍薬散は血の巡りや水分代謝を整える処方ですが、
この“根っこのエネルギー”である腎をしっかり補う力はあまり強くありません。
つまり、35歳を過ぎた妊活では、「腎」を補うことがとても大切になってくるのです。
妊娠力を高める3つのステップ
では、どうすればよいのでしょうか?
35歳以上の妊活をサポートするには、次の3つのステップが鍵になります。
① 月経周期に合わせた漢方の使い分け

生理周期は、
「生理期」「卵胞期」「排卵期」「黄体期」と4つの段階に分かれます。
それぞれの時期に体が求めるサポートが違うため、周期に合わせて処方を変えるとより効果的です。
たとえば、
・生理期は「血を巡らせる」
・卵胞期は「卵の成長を助ける」
・排卵期は「流れを整える」
・黄体期は「体を温めて着床をサポート」
といったように、リズムに合わせたケアが大切です。
② 「腎」を補う動物性生薬の力を借りる

年齢とともに不足しやすい「腎」のエネルギーは、植物性生薬だけでは補いにくい場合があります。
鹿の角(ろっかく)や紫河車(しかしゃ)など、生命力を象徴する動物性の生薬を組み合わせると、
体の奥からエネルギーを補い、妊娠力を底上げしてくれます。
③ 煎じ薬でじっくり体を整える

同じ漢方でも、エキス剤より「煎じ薬(せんじぐすり)」のほうが、
有効成分をしっかり抽出できるのが特徴です。
手間はかかりますが、その分、体の深い部分に働きかけ、体質改善のスピードを高めることができます。
当帰芍薬散は、女性の体を整える素晴らしい処方です。
でも、35歳を過ぎてからの妊活では、それだけに頼らず、
・「腎」を補う生薬を加える
・周期に合わせて処方を変える
・煎じ薬でしっかり整える
この3つのステップを意識することで、妊娠力をより高めることができます。
年齢は確かに大切な要素ですが、「体の整え方」を変えれば未来は変わります。
焦らず、あなたの体に合った方法を一緒に見つけていきましょう。
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