
妊活中のみなさん こんにちは。
不妊治療の一つである体外受精(ART)。
「なんとしてでも赤ちゃんを授かりたい」そんな強い想いで挑戦されている方も多いと思います。
でも、何度も通院したり、ホルモン剤の副作用に悩まされたりと、思った以上に心も体も疲れてしまう方も少なくありません。
そこで最近、**注目されているのが「自然周期採卵」**という方法です。
さらに、この自然周期の採卵に漢方を組み合わせることで、体への負担を減らしつつ妊娠率を高めることが期待できるんです。
今回は、中医学(漢方)の視点から「なぜ自然周期×漢方が妊活におすすめなのか」をわかりやすくお伝えしますね。
1. 自然周期採卵とは? 〜体にやさしい採卵法〜
自然周期採卵とは、ホルモン剤を使わず、自分の体が自然に選んだ卵胞を1つだけ育てて採卵する方法。
いわば、“体に無理をさせず、ベストな卵子を引き出す”アプローチです。
中医学でいうところの「腎(じん)」=生殖力をつかさどるエネルギーを温存しながら、自然のリズムに従って妊娠力を高める方法なんですね。
2. 漢方を併用することで得られるサポート
自然周期だけでも魅力的ですが、そこに漢方の力を加えることで妊活はさらにやさしく、前向きなものになります。
● 卵胞の育ちを後押し
体を温める「腎陽(じんよう)」、栄養を与える「腎陰(じんいん)」を補う漢方を使って、
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卵胞の成長をサポート
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卵子の質を整える
ことができます。
● 子宮の環境を整える
例えば
「当帰(とうき)」や「芍薬(しゃくやく)」などの漢方は
血の巡りを良くして、子宮内膜をふかふかにしてくれます。これが、着床しやすい土台作りにとても大切なんです。
● ストレスにやさしく寄り添う
妊活中、気づかぬうちに溜まっていくストレス…。
「加味逍遙散(かみしょうようさん)」や
「柴胡疏肝散(さいこそかんさん)」などの漢方は、心の緊張をゆるめて、自律神経やホルモンの乱れを整えるお手伝いをしてくれます。
3. 実際に感じている変化
私の薬局でも、自然周期×漢方で妊娠された方の例はたくさんあります。
例えば…
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卵胞の育ちが安定して採卵数が増えた
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胚のグレードが良くなった
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採卵後のだるさが減って、次の治療に前向きになれた
といった声をよくいただきます。
とくに、40歳前後で「卵巣の働きが少し落ちてきたかも」と感じている方には、とても相性のいいアプローチです。
4. 最後に ~「自分の体を信じる妊活」を~
薬をたくさん使って無理に卵を育てるのではなく、“自分の体が持っている力”を活かす。
それが自然周期の採卵であり、中医学が得意とする考え方です。
もし今、刺激周期での副作用や不調に悩んでいたり、妊活に疲れてしまったと感じていたら――
「自然周期+漢方」という選択肢が、あなたにとってやさしい未来への一歩になるかもしれません。
一緒に、体の声に耳を傾けながら、妊娠しやすい体づくりを始めてみませんか?🌿