
「40代で妊活をしているけれど、なかなか結果が出ない」
そんな不安を抱えていませんか?
35歳を過ぎると妊娠率が下がるという話はよく耳にしますが、
実際に40代で妊活を頑張っている方にとっては、とても現実的で切実な悩みだと思います。
東洋医学(漢方)の視点では、
この妊娠力の低下には
「腎虚(じんきょ)」と「瘀血(おけつ)」
という二つの要因が深く関係していると考えられています。
今日は、この二つのキーワードを軸に、妊娠しやすい体づくりのヒントをお伝えします。
腎虚(じんきょ)とは?~40代から進むエネルギー不足~
東洋医学の古典『黄帝内経』には
「女性は7年ごとに体が変化する」と書かれています。
特に35歳以降は体のエネルギーが少しずつ衰え、
49歳ごろには妊娠に必要なエネルギーが枯渇するとされています。
ここでいう「腎」は、腎臓そのものではなく、生殖や成長、発育を支える“生命力の源”を意味します。
腎のエネルギー(腎精)がしっかりあることが妊娠力の基盤。
しかし40代になると自然と腎精は減少していき、
卵子の質の低下、月経周期の乱れ、卵巣機能の衰えなど「腎虚 じんきょ」のサインが現れるようになります。
瘀血(おけつ)とは?~血流の滞りで子宮環境が悪化~
もう一つ、妊娠力に大きく関わるのが「瘀血 おけつ」です。
これは血の流れが滞ったり、血液の質が悪くなる状態を指します。
瘀血が起こると子宮や卵巣への血流が不足し、妊娠に必要な栄養や酸素が行き届かなくなります。その結果…
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月経痛が強くなる
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子宮内膜症のリスクが高まる
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卵子の質が育ちにくくなる
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子宮内膜がフカフカにならず、着床しにくい
このように瘀血は、赤ちゃんを迎えるためのベッドである子宮内膜の環境を悪化させ、
妊娠率を下げてしまうのです。
腎虚と瘀血を整える漢方的アプローチ
1. 煎じ薬の活用
粉薬(エキス剤)よりも煎じ薬の方が有効成分をしっかり抽出でき、体質を根本から整える力が期待できます。
2. 動物性生薬の力
鹿茸(ろくじょう・鹿の角)
や亀板(きばん・亀の甲羅)は、腎のエネルギーを深く補い、生殖機能をサポートします。
3. 周期療法で体のリズムに合わせる
女性の体は月経周期で変化します。その変化に合わせて漢方薬を調整するのが「周期療法」。
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卵胞期:卵子を育てる力を補う
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排卵期:血流を良くしてスムーズな排卵を助ける
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黄体期:子宮を温め着床環境を整える
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月経期:瘀血を流して体をリセット
このようにリズムに沿った漢方調整が、妊娠しやすい体質づくりに役立ちます。
まとめ:年齢にとらわれず、自分の体を整えることが第一歩
40代での妊活には確かに課題があります。ですが、
「腎虚」と「瘀血」という状態は、漢方薬や生活習慣の見直しで改善していけるものです。
大切なのは、年齢だけで未来を決めつけないこと。
自分の体の声に耳を傾け、エネルギーを養い、血流を整えることを少しずつ積み重ねていきましょう。
あきらめなければ、体は必ず応えてくれます。
あなたの妊娠への願いが叶うよう、心から応援しています。
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