40代妊活と中医学からのやさしいアドバイス
「最近、生理の量が明らかに減ってきた気がする」
「このまま妊娠できるのかな…」
そんな不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
中医学では、月経の状態は“子宮だけの問題”ではなく
体全体のエネルギーバランスを映す大切なサインと考えます。
月経の量が減るのは、体からの「少し休ませてほしい」というメッセージかもしれません。
月経量が減るとき、体の中では何が起きているの?

中医学では、月経が少なくなる状態を
「月経過少(げっけいかしょう)」と呼びます。
原因は大きく分けて2つ。
ひとつは“足りないものがある”虚証 きょしょうタイプ、
もうひとつは“滞っているものがある”実証 じっしょうタイプです。
【虚証タイプ】エネルギーや血が足りない
-
腎虚:生命力の源である「腎」が弱っている
→ 月経が薄く、量が少ない/腰や膝がだるい/冷えやすい
-
血虚:血を作る力が不足している
→ 顔色が白っぽい/動悸や立ちくらみ/眠りが浅い
【実証タイプ】巡りが悪く、滞っている
-
血瘀:血の流れが滞っている
→ 月経の色が暗く、血塊が混じる/下腹部の刺すような痛み
-
痰湿:余分な水分や老廃物が溜まっている
→ 体が重だるい/おりものが多い/胃がつかえる
妊娠との見極めも大切に
月経が少なくなったとき、まず大切なのは「妊娠の可能性を確認すること」。
中医学でも妊娠初期の少量出血(激経)や胎漏などと区別して考えます。妊娠検査薬で確認し、必要に応じて医療機関で相談しましょう。
今日からできる中医学的セルフケア

-
腎を養う食材を
黒豆、黒ごま、山芋、ひじきなど「黒い食材」を積極的に。早寝を心がけて腎を休ませましょう。
-
血を補う食事を
レバー、ほうれん草、なつめ、クコの実などで血のめぐりをサポート。
-
冷えを防ぎ、巡りを良くする
ショウガ、シナモン、ネギなど体を温める食材を。軽い運動もおすすめです。
-
余分な水分をためない
甘いものや冷たい飲み物を控え、体を冷やさないようにしましょう。
漢方でできるサポート
体質に合わせて、腎を補う処方(例:帰腎丸)、
血を養う処方(例:滋血湯)、血流を促す処方(例:桃紅四物湯)などを使い分けます。
中医学では月経周期に合わせて治療を行うこともあり、体のリズムに寄り添いながら妊娠力を育てていきます。
月経の量の変化は、あなたの体が「少し立ち止まって整える時期ですよ」と教えてくれているサインです。
焦らず、体の声を聞きながら、内側から整えていくことで、再び生命力が満ちてきます。
中医学の知恵は、年齢に関係なく「妊娠しやすい体づくり」をサポートしてくれます。
あなたの体には、まだまだ可能性があります。安心して一歩ずつ整えていきましょう。
気になることがありましたらぜひ公式LINEから ご連絡お待ちしております